こんにちは、kaigai gurashi(@kaigai_gurashi)運営者のuriです。
変圧器・変換プラグは、海外で日本の家電を使う際の必須アイテムです。
今回は、変圧器の選び方とおすすめの変圧器を紹介しますので、購入時の参考にしてみて下さい。
変圧器の選び方
100-240V・・・変圧器不要
100V・・・STEP2へ
※周波数が異なる場合は、そのまま使える・性能が変わる・使えないものがあります。
- 長時間連続して使う場合(30分または1時間以上)
消費電力の1.25倍の容量を持つもの - モーター内蔵品を使う場合
消費電力の1.25~3倍の容量を持つもの - 熱器具を使う場合
消費電力の1.25~3倍の容量を持つもの
※安全マージンはメーカーや製品によって異なりますので、必ずご使用の変圧器の表示をご自身でご確認下さい。
1台の変圧器で複数の家電を使用する場合は、合計の消費電力が変圧器の容量を超えないように注意しましょう。
変圧器についての詳細は、下の記事をご覧下さい。
変圧器について
変圧器とは?
変圧器は、電圧を変換する機器です。
高い電圧を低くしたり、低い電圧を高くしたりして調整することで、電圧の異なる国でも自国の家電を使うことができます。
変圧器には、変換する電圧によっていくつかの種類があります。
ダウントランス | 高い電圧から低い電圧に変換 |
アップトランス | 低い電圧から高い電圧に変換 |
アップダウントランス | ダウントランスとアップトランスの両方ができる |
マルチトランス | 世界各国の電圧に対応 |
海外で日本の家電を使う場合は、ダウントランスの変圧器が必要です。
変圧器の種類
変圧器には、下記の2種類があります。
- トランス式
- 電子式
トランス式
内蔵されたコイルで変圧する変圧器です。
シンプルな構造なので、容量さえオーバーしなければ大半の家電に使うことができます。
メリット
- 容量に気をつければ、電子式で使えない家電にも使える
デメリット
- 容量が大きくなればなるほどコイルの量が増え、サイズ・重量・価格が増加する
電子式
電子回路の通電量で変圧しているように見せかける変圧器です。
軽くて容量も大きいですが、熱器具(熱を発する製品)のみにしか使うことができません。
メリット
- トランス式より軽量
- 容量の大きな熱器具にも使える
デメリット
- 熱器具でも使えない製品がある
- 使えない製品を判断するのが難しい
熱器具でも使えない製品
熱器具でも、温度調節機能・液晶表示・マイコン内蔵・ACモーター付の製品や映像・音響機器は使えません。
ナノケアドライヤー・ナノイオン付・デジタルモーター付・マイクロプロセッサー付のヘアドライヤー・ヘアアイロンも使えないため特に注意が必要です。
※使用時は必ず使用する変圧器・家電の表示をご自身でご確認下さい。
基本的にはトランス式を選べばOK!
変圧器の選び方
変圧器は家電と渡航先の国の電圧に対応したものを用意する必要があります。
下記の順番で調べていくと、必要な変圧器が分かります。
100-240V・・・変圧器不要
100V・・・STEP2へ
※周波数が異なる場合は、そのまま使える・性能が変わる・使えないものがあります。
- 長時間連続して使う場合(30分または1時間以上)
消費電力の1.25倍の容量を持つもの - モーター内蔵品を使う場合
消費電力の1.25~3倍の容量を持つもの - 熱器具を使う場合
消費電力の1.25~3倍の容量を持つもの
※安全マージンはメーカーや製品によって異なりますので、必ずご使用の変圧器の表示をご自身でご確認下さい。
1台の変圧器で複数の家電を使用する場合は、合計の消費電力が変圧器の容量を超えないように注意しましょう。
STEP1:家電の入力電圧を確認
まずは、家電の入力電圧を調べます。
家電の本体やACアダプター・箱・取扱説明書に記載されている「INPUT(入力・定格電力)」の数字を確認しましょう。
入力電圧は・・・
対象の家電を使用できる電圧の範囲を示したもの
入力電圧が100-240Vの家電は、基本的にどこの国でも変圧器は必要ない海外対応製品です。
「INPUT(入力・定格電力)○○V-○○V~」という表示は、その電圧の範囲内であれば変圧器なしでも海外で使えるという意味の表示です。
携帯やパソコンなどの充電コードの先にACアダプター(四角い箱)が付いているモバイル端末は、ACアダプターが変圧も行ってくれるので基本的に海外でも変圧器なしで使うことができます。
例)
周波数が異なる場合は、そのまま使える・性能が変わる・使えないものがあります。
STEP2:家電の消費電力&渡航先の国の電圧を確認
家電の消費電力
次に、家電の消費電力を調べます。
変圧器は、家電の消費電力をカバーできる容量のものを選ぶ必要があります。
消費電力は・・・
家電を動かす時に消費される電力
消費電力の表記は・・・
「W(ワット)」もしくは「VA(ボルトアンペア・ブイエー)」
どちらの表記も見つけられない場合は下記の計算で求めることができます。
電圧(V)×電流(A)=VA
例)下の写真の場合は、「渡航先の電圧(V)×0.3A」となります。
1台の変圧器で複数の家電を使用する場合は、合計の消費電力が変圧器の容量を超えないように注意しましょう。
渡航先の国の電圧
渡航先の国の電圧も調べます。
変圧器は、入力電圧が渡航先の国の電圧に対応しているものを選ぶ必要があります。
実は、変圧器にも入力電圧があり、全ての範囲に対応しているもの、低い電圧または高い電圧にのみ対応しているものがあります。
海外の電圧は国によって異なりますので、変圧器メーカーや家電量販店が作成しているリストを参考にご確認ください。
STEP3:消費電力をカバー・渡航先の国の電圧に対応した変圧器を購入
STEP2で調べたデータをもとに、変圧器を選びます。
変圧器は、容量に余裕のあるものを買いましょう。
長時間の連続使用や熱器具・モーター内蔵品をつなぐ場合は、変圧器の容量に余裕を持って使うように推奨されています。(安全マージン)
安全マージンはメーカーや製品によって異なりますが、基本的に1.25~3倍に設定されています。
一般的な安全マージン
- 長時間連続して使う場合(30分または1時間以上)
消費電力の1.25倍の容量を持つもの - モーター内蔵品を使う場合
消費電力の1.25~3倍の容量を持つもの - 熱器具を使う場合
消費電力の1.25~3倍の容量を持つもの
安全マージンはメーカーや製品によって異なりますので、必ずご使用の変圧器の表示をご自身でご確認ください。
おすすめの変圧器
小型変圧器
片手に収まるサイズの小型変圧器は、消費電力数十~数百ワットの家電に対応が可能です。
5,000円前後で購入することができます。
\おすすめ小型変圧器①/
1つ持っておくと、いざという時に使える変圧器です。
重量は少しありますが、それでも片手に収まるサイズなので持ち運びや収納時もそれほどかさばりません。
加湿空気清浄機や扇風機、ミシン、ディフューザーなどちょっとしたものに使えます。
入力電圧 | AC110-130V AC220-240V |
周波数 | 50/60Hz |
出力電圧 | AC100V |
定格容量 | 電圧AC110~130Vの国:300W 電圧AC220~240Vの国:200W |
プラグ形状 | 本体電源プラグ:A 出力コンセント:A |
安全マージン | 連続使用(30分以上):定格容量の80%以内 熱器具・モーター内蔵品:消費電力の3倍以上の定格容量 |
\おすすめ小型変圧器②/
出力できる電圧はそれほど大きくありませんが、2口の変圧器も便利です。
電動歯ブラシなどの消費電力数ワットの家電を1台で複数使うことができます。
入力電圧 | AC110-130V AC220-240V |
周波数 | 50/60Hz |
出力電圧 | AC100V |
定格容量 | 電圧AC110~130Vの国:100W 電圧AC220~240Vの国:45W |
プラグ形状 | 本体電源プラグ:A 出力コンセント:A |
安全マージン | 連続使用(30分以上):定格容量の80%以内 熱器具・モーター内蔵品:消費電力の3倍以上の定格容量 |
大型変圧器
最大5000Wまでの容量を持つ大型変圧器は、炊飯器やホットプレート、ドライヤー、ヘアアイロンなどの消費電力の大きな家電にも対応することができます。
重さは5kg以上あります。
価格はメーカーによってばらつきがあり、1万円前後で買えるものから数万円のものまであります。
\おすすめメーカー①/
おすすめメーカー1つ目は、中国の老舗変圧器メーカー「LVYUAN(リョクエン)」です。
1996年創業で、日本を始め、アメリカやヨーロッパ・オーストラリアなど世界40ヶ国以上で使われています。
他のメーカーには取り扱いがない、5000Wの変圧器の取り扱いがあります。
また、価格も他のメーカーと比較して安いのが特徴です。
1500W | 7,748円 |
2000W | 9,397円 |
3000W | 11,597円 |
5000W | 16,998円 |
Amazonのカスタマーレビューでは8割以上の購入者が星3以上の評価をしていますが、「壊れやすい」「ブレーカーが落ちる」といったレビューも一定数あります。
入力電圧 | AC100-110V AC220-240V 自由切換 |
周波数 | 50/60Hz |
出力電圧 | AC100-110V AC220-240V 自由切換 |
定格容量 | 5000W |
プラグ形状 | 本体電源プラグ:A 出力コンセント:A B C B3 BF O S O2 |
安全マージン | モーター未使用品:定格容量の80%以内 モーター内蔵品:定格容量の50%以内 連続使用(1時間以上):消費電力の1.25倍以上の定格容量 |
\おすすめメーカー②/
おすすめメーカー2つ目は、国内の人気変圧器メーカー「カシムラ」です。
中国で製造されているためか、国内メーカーの中では比較的安価です。
電圧AC220~240Vの国で使用できる最大容量の変圧器は3000Wですが、1500W×2口なので、実際にはそれほど大きな消費電力の家電には使うことができないというデメリットがあります。
電圧AC220~240Vの国・110~130Vの国ともに、1口で2000Wまで出力できるものが最大です。
入力電圧 | AC100V AC220-240V |
周波数 | 50/60Hz |
出力電圧 | AC100V AC230V |
定格容量 | 電圧AC100V(日本国内):1500W 電圧AC220~240Vの国:2000W |
プラグ形状 | 本体電源プラグ:A 出力コンセント:A C |
安全マージン | 連続使用(1時間以上):定格容量の80%以内 熱器具・モーター内蔵品:消費電力の2~3倍以上の定格容量 |
日章工業やスワロー電機など日本製の大型変圧器もありますが、価格がかなり高いのであまりおすすめではありません。
まとめ
いざ使おうと思った時に使えないということがないように、家電・渡航先の国の電圧に対応した変圧器を選びましょう。
100-240V・・・変圧器不要
100V・・・STEP2へ
※周波数が異なる場合は、そのまま使える・性能が変わる・使えないものがあります。
- 長時間連続して使う場合(30分または1時間以上)
消費電力の1.25倍の容量を持つもの - モーター内蔵品を使う場合
消費電力の1.25~3倍の容量を持つもの - 熱器具を使う場合
消費電力の1.25~3倍の容量を持つもの
※安全マージンはメーカーや製品によって異なりますので、必ずご使用の変圧器の表示をご自身でご確認下さい。
1台の変圧器で複数の家電を使用する場合は、合計の消費電力が変圧器の容量を超えないように注意しましょう。
下記のおすすめ変圧器一覧も参考にしてみて下さい!
変圧器についての詳細は、下の記事をご覧下さい。